バカラとは
「プレイヤー(Player)」か「バンカー(Banker)」のどちらかに勝つかに賭けるゲームです。勝敗は双方に配られた2枚のカードの下1桁を合計した数字で判断し、「9」に近いほうが勝ちとなります。1500年ごろにイタリアで生まれたゲームが1960年代のネバダで若干のルール変更がなされ、人気となったゲームです。
従来のバカラを「ビックバカラ」、手軽にしたものを「ミニバカラ」ともいいます。(ミニバカラの高いレートで「ミディバカラ」があります。
「プレイヤー(Player)」対「バンカー(Banker)」はカードを引く順番から、49.32%対50.68%とわずかに「バンカー(Banker)」が有利です。しかし、「バンカー(Banker)」は胴元から手数料を徴収されるので、ほぼ50%対50%の戦いと言えるのが妥当です。
プレイヤー(PLAYER 略:P)
先にカードが配られる側(客から見て左側)
バンカー(BANKER 略:B)
後にカードが配られる側(客から見て右側)
バカラ、ミディバカラ、ミニバカラの違い
バカラはお客がカードを触って絞りができますが、ミディバカラ、ミニバカラはディーラーがカードを開きます。そのため、ディーラーが操作するため1ゲームにかかる時間が短くなります。
フォーマット | バカラ | ミディバカラ | ミニバカラ |
---|---|---|---|
レート | 高レート | 高レート | 低レート |
絞りの有無 | 有り | なし | なし |
進行速度 | 遅い | 速い | 速い |
テーブル | 大 | 小 | 小 |
ゲームの流れ
1.ディーラーは『Please your bet』の合図を出します。お客は「プレイヤー」「バンカー」のどちらか勝つ方を予想して賭けます。また、「プレイヤー」「バンカー」が同じ数字になる「タイ(Tie:引き分け)」にも賭けることができます。
「プレイヤー」「バンカー」「タイ」が基本ですが、サイドベットのオプションとして「ペアベット」「ドラゴンボーナス」等があります。
「ペアベット」は、配られた2枚が同じ数字であることを予想して賭けるもので、プレイヤーとバンカーのそれぞれにあります。
「ドラゴンボーナス」はプレイヤーとバンカーの点差によって配当が決まるもので、プレイヤーとバンカーのそれぞれにあります。
ここでは、「ペアベット」のみ紹介します。
2.ディーラーは『No more bet』の合図でプレイヤーのベットを締め切ります。
3.ディーラーはカードをプレイヤーサイドに1枚目のカード、バンカーサイドに2枚目のカード、再びプレイヤーサイドに3枚目のカード、バンカーサイドに4枚目のカードを伏せて交互に配ります。
4.最初にプレイヤーのカードをオープンします。このとき、2枚のカードが同じ数字でなければプレイヤーのペアベットを回収します。続いて、バンカーのカードがオープンになり、2枚のカードが同じ数字でなければバンカーのペアベットを回収します。
※黄色下線は「ペアベット」がある場合のみ
5.プレイヤーとバンカーのカードがオープンになった時点で下一桁の合計が8または9ができていた場合を「ナチュラル」と呼び、その時点で高い合計点が勝ちとなります。ナチュラルでない場合は、条件によって3枚目のカードを引きます。
プレイヤーサイド
0,1,2,3,4,5 | Bがナチュラルを除き3枚目のカードを引く |
6,7,8,9 | 配られた2枚のままとして、カードを引かない |
バンカーサイド
0,1,2 | Pがナチュラルを除き1枚引く |
7,8,9 | 3枚目を引かない |
3 | Pの3枚目が8以外のときは引く |
4 | Pの3枚目が1,8,9,0以外のときは引く |
5 | Pの3枚目が4,5,6,7のときは引く |
6 | Pの3枚目が6,7のときは引く、Pが3枚目を引かなければ引かない |
カードを引かない6,7を「スタンド」、8,9を「ナチュラルスタンド」と呼びます。
全体の動きはこのような表になりますが、どのように動けばよいかわかりづらいです。
表を2つに分けて1.プレイヤーサイドの表、次に2.バンカーサイドの表に遷移すれば分かりやすいです。
6.勝っていた客は配当がもらえます。また、サイドベットも条件を満たすことができれば配当がもらえます。
配当
勝利 | 配当倍率 |
---|---|
プレイヤー | 1 to 1(2倍) |
バンカー | 1 to 1(2倍) |
タイ | 1 to 8 (9倍) |
ペアベット | 1 to 11(12倍) |
タイの場合は、プレイヤーとバンカーの掛け金はそのまま戻ってきます。
カジノによってはバンカーで勝利していた場合、配当の5%をコミッションとして徴収されることがあります。