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コンビナンス数とは(持論)【ポーカーにおけるハンド組み合わせの確率を考えた時の思考】

コンビナンス数とは(持論)【ポーカーにおけるハンド組み合わせの確率を考えた時の思考】

2022年9月29日

コンビナンス数(すう)とは

テキサスホールデムにおいて筆者が「自分のハンドでプリフロップもしくはフロップが開いたときにフラッシュもしくはストレートが出来上がるコンビネーション(組み合わせ)の数を考えること」を略すために作った造語です。

ずっと内心で考えていたなので私の周囲に浸透すらしてないし、考え方としては当り前だろと思うかもしれません。

コンビナンス数の求めるもの

コンビナンス数ではストレートフラッシュの役を追い求めます。
以下、ポーカーの役が完成する表です。

ポーカーの役フロップで完成する確率リバーまでに完成する確率
ハイカード50.11%17.41%
ワンペア32.43%48.74%
ツーペア4.75%23.50%
スリーカード2.11%4.83%
ストレート0.39%4.62%
フラッシュ0.19%3.25%
フルハウス0.14%2.60%
フォーカード0.024%0.16%
ストレートフラッシュ0.0013%0.027%
ロイヤルストレートフラッシュ0.00015%0.0032%
引用:https://poker-lab.jp/winning-percentage/

まず、確率としてツーペアとスリーカード、フルハウスとフォーカードの間で確率の幅が違うことがわかります。また、フォーカード以上の役は滅多に出ないことがわかります。つまり、フルハウス以下の高い役を抑えれば勝てるだろうと考えられます。

確率の壁であるフルハウス~スリーカードの役を考えた場合(ボードのみの役は除く)

フルハウスの場合

1.ハンドが同じ数字でボードにペア1組とハンドと同じ数字が1枚
2.ハンドの数字1枚がボードにペア2組と同じ数字

フラッシュの場合

1.ハンドのマーク2枚とボードに同じマークが3枚以上かさなる
2.ハンドのマーク1枚とボードに同じマークが4枚以上かさなる

ストレートの場合

1.ハンドの数字2枚とボードの数字3枚を組み合わせて連続する
2.ハンドの数字1枚とボードの数字4枚を組み合わせて連続する

スリーカードの場合

1.ハンドが同じ数字でボードにハンドと同じ数字が1枚
2.ハンドの数字1枚がボードにペア1組と同じ数字

気づいた点

各役の2.を見るとハンドの1枚が絡んで役ができているとみなせます。
※役の完成する確率は違えど、ハンド1枚があればハイカードからロイヤルまで役はできるよねという考え方。
(ボードのみの役は除く)
1.は同じ数字やマークと条件が加わっているのがわかります。
つまり、1.の条件の満たしたハンドで高い役かつ完成しやすい役で参加すればいいのではと考えられます。

次に、ハンドの確率について考えると

ハンドが同じ数字の確率:5.88%(約17回に1回)
ハンドが同じマークの確率:23.53%(約4回に1回)

と同じマークがハンドにある確率の方が高いです。
そのため、コンビナンス数では同じマークでフラッシュを狙いかつハンド2枚を使いストレートができるハンドを追い求めます。

コンビナンス数の考え方

コンビナンス数の考え方はプリフロップフロップの段階の2種類に分かれます。
ターンまで行くと役が絞られるので考えません。

1.プリフロップ段階

1.ハンドの数字2枚を組み合わせてストレートができるか
2.ハンドの2枚がマークでフラッシュができるか

2.フロップ段階

1.ボードの3枚とハンドの数字2枚でストレートドローかダブルベリーもしくはマーク2枚でフラッシュドローができるか
2.ボードの3枚とハンドの1枚でフラッシュドロー、ストレートドローができるか
3.ボードの3枚よりハンド2枚の数字が大きくストレートガットができ、ボードの3枚中2枚のマークが同じでありハンドのマークが同じかつ高い数字である

プリフロップ段階での参加ハンド

フラッシュの場合、同じマークがハンドに2枚あれば良いので簡単ですが、ストレートをつくるときは互いの数字の幅が狭いハンドを考えなければなりません。

例:ハンド76と74でストレートを作る場合

・76のストレートの組み合わせ
[98765,87654,76543]の3種類ある
・74のストレートの組み合わせ
[87654]の1種類しかない

数字が隣り合わせでかつ同じマークのハンド(コネクトスート)で参加したほうがいいと考えます。

コンビナンス数の数値化

プリフロップ段階

コンビナンス数を「〇.〇」で数値化します。
真ん中を点で区切り、
(1)左を同じマークができるかの判定
0:オフスート 1:スート
(2)右をストレートの組み合わせ数 
隣り合わせ:3 間に1つ:2 間に2つ:3 とします

例 76s=1.3 76o=0.3 74o=0.2 となり数値が高いほどいいと考えます。
s:スート o:オフスート
私の場合はフラッシュ>ストレートに重みを置くため左に置いております。

コンビナンス数を考えるときの欠点

コンビナンス数の考え方について紹介しましたが、この考え方には欠点があります。
テキサスホールデムのルールでコンビナンス数を考える場合、2つの役の判定と1つのハンドの組み合わせのハンドが弊害となります。

コンビナンス数の欠点

役の判定
1.ハイカード
2.キッカー

ハンドの組み合わせ
1.ポケット

役の判定

VS で勝負した場合、勝率は
69%
29%となります(2パーセントはボードによる引き分けがあるため)。

コンビナンス数としてはAKo=0.1、KQs=1.2と数値としては圧倒的にKQsですが、
勝率としては3回に1回に満たないくらいとなります。
これは、AKがハイカードとキッカーでの勝率が含まれているためです。

ハイカード

ボードが75432だったとき、AKはA7543のハイカードで勝利する

キッカー

ボードがK7566だったとき、AKは66AK7のキッカーで勝利する

そのため、コンビナンス数が高いKQsでも弱くなります。
また、ストレートを作った時に数字がかぶらないようにした (勝率59%) VS (勝率40%)でも勝率はのほうが高いです。

ハンドの組み合わせ

ポケットの場合は既にワンペア(フロップ時:32.43%、リバー時:48.74%)が出来ている状態であり、ストレートやフラッシュを追いかける状況だと不利になります。また、コンビナンス数で考えないスリーカードやフルハウスを狙いにいけます。

まとめ

ハンドの組み合わせについての持論を展開してみましたがいかがだったでしょうか。この記事を書いたのは、プリフロップのハンドレンジにQToの確率が低いのはなぜかと思ったのがキッカケです。もしかしたら、キッカーとハイカードが原因かなと(QのワンペアだとAQ、KQ、QJにキッカー負けでチップをとられるため)。

もしかしたら、別の用語で唱えている方もいらっしゃるかもしれません。

今後、ハイカードやキッカーがないテキサスホールデムの亜種が誕生したらおもしろいかもしれません。
(多分、チョップが多発します)